箸はともかく棒にはひっかかりたい

とある大学教員によるいろいろなメモ書き

卒研発表を振り返って

こんにちは!一週間前のことがすごく昔のことのように思えますね。

さてさて、卒研発表終了してからこの一週間で、話したこと・考えたことを書き留めておきたいと思います!

今後にきっと役に立つはず!!

 

***

今回私が学んだのは

 「研究って、サービス業だ!

 ということです。

 

なんでこんなこと思ったのかというと、今回の発表を振り返ってみると、最大の敗因(というか、悔やまれるところ)は、「質疑応答」だったのです。

 

以前から、研究発表会における質疑応答では「発表者がどれだけ勉強してきたかわかる」と言われてきました。

 

一応、考えられる質問については考えてきたつもりだったのですが、いざ発表が終わって、質問された時、私は質問者の意図がくみ取れず、十分な回答を提示することができなかったのです。発表後に質問してくださった方に直接聞きに行って、やっと理解することができたのです。

もしかしたら、その場で質問を理解できても十分な答えは出せなかったかもしれませんが、ああいう研究発表の場で、質疑に答えるためには、

相手が何を意図して、知りたいと思って質問してきたのか

ということを、瞬時に理解できなくてはならないんだということを学びました。

 

で、どのようにしていれば相手の意図を理解できたのか、ということを考えたのですが、きっと大切なのは

「自分の研究を理解してもらうために、聞き手のためにどれだけの準備ができているか」

ということだったのではないかと思うのです。

 

それはプレゼンの構成だったり、スライドのレイアウトだったり、そういうことも当然必要になってくるわけですが、何よりも、中身に関して

  • 聞き手が何に疑問を持つのか
  • 聞き手が何に興味を持って、知りたいと思ってくれているのか

というのを、発表者である自分自身が、一番考えておかなくてはならないのかなと感じました。

そしてそれを考えるために、また聞き手により理解してもらうために、発表内容のみならず、それよりも何倍もの勉強や準備が必要なんだなと感じました。

もし発表で自分のやってきたことの一部(例えば、70%*1を話すとしたら、事前の準備では、それこそ120%以上の勉強や準備が必要なのではないかと思うのです。 

 

その道のプロがわかる発表なら、研究をしている人間になら誰だってできるわけです。

問題は、いかにプロに近い聞き手にわかっていただける発表ができるのか?ということだと思うのです。(プロに近い聞き手、というのがポイントです笑)

 

もちろん素人さん(というと失礼かもしれませんが><)にもわかっていただけたら嬉しいですが、まあ、発表する場によって状況も変わりますけども!

 

今後私はこういう場で発表する機会が増えそうな予感がするので、書き留めておこうと思います。独りよがりの発表なんてしなくないですからね。

 

で、こんだけ相手のことを思って準備に準備を重ねるなんて、まるでサービス業みたいだな!と思ったわけでした。

 

それから、言葉遣いって本当に重要ですよね。

発表はもちろん、質疑応答でもそうですが、いくら発表が良くても、質疑の態度で一気に評価は上がったり下がったりするような気がするのです。私は他の人の発表を見ていつもそう思います。

そう思うと私の質疑応答は本当に最低だったと思います…ああ悔やまれます。

誤解を招かない、不快な思いにさせない、そういう言葉遣いを修士では身に着けたいなと思いました。

 

以上です。読んでいただいてありがとうございました◎

*1:思うに研究発表会という限られた時間しかない場では、自分のやってきたことの100%は述べられないと思うので(中間発表等で学びました)、聞き手に伝えるために、理解してもらうために、提供する情報の取捨選択が必要になる、ということです