箸はともかく棒にはひっかかりたい

とある大学教員によるいろいろなメモ書き

くまきちのシーディー2が素晴らしいから聞いて欲しい

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くまきちって何?

みなさんは「くまきち」という存在をご存知だろうか。

 

くまきち(敬称略)は、2019年から活動を開始した、くまのぬいぐるみである。雷鳥つめさんというクリエイターによって生み出された生き物で、その外見は白くてモコモコでふわふわで、顔のパーツ(特に鼻と口)が向かって左側にすこし寄っており、基本姿勢でいても首をかしげているように見えるのが特徴である。地球で暮らしているらしいが、私自身はまだ会ったことがなく、なんとなく空想上の生き物(ユニコーンとか妖精みたい)のような存在と感じている。

くまきちはTwitterYoutubeなどを活動拠点としている。ちょっと気持ちがユルっとなれるキュートな声質、つい真似をしたくなってしまう独特な語彙表現など、くまきちの「癒やしキャラ的魅力」はたくさんあるが、それに類するぐらい魅力的だと私が思っているのが「物事の本質を見抜くことができる洞察力」と「ヒト(自分に対しても他人に対しても)の心をちゃんと理解して寄り添うことができる想像力」である。くまきちはファンからの悩み相談にしばしば答えてくれるのだが、時には包み込むように、時には背中を押すようにいつも私たちを応援してくれる。くまきちはとても優しい生き物なのである。

 

そしてもう一つ、くまきちの魅力を構成する大きな要素として、その「類い希なる音楽的センス」があると私は思う。くまきちは自身のSNS等で発信する動画の中で、いろいろな歌を(時には即興で?)口ずさんでいるのだが、これがまた聞いていて楽しい。そしてそれらの曲は、たいやきれうさん(雷鳥つめさんと共に「クリームパニック」として活動されている)によって、時に編曲されている。そしてまたある時には、たいやきれうさんから楽曲提供を受けて、くまきちはその曲に合わせて歌ったり、踊ったりしている。彼らの奏でる音楽は、今まで動画で見てきた「くまきちの魅力」を、ふわりと超越してしまうほど、素晴らしい作品なのである。

中でも最近リリースされた「くまきちのシーディー2」は、どれもこれも素晴らしい曲ばかりだった。気になるひとは、以下のリンク先でダイジェストバージョンを視聴してみてほしい。 

 


くまきちのシーディー2 - ダイジェスト【21曲入り】

 

このCDは、Amazonで購入することも出来るし、iTunesSpotifyなどでも配信されているので、ぜひチェックしてみてほしい(ちなみに、これはアフィリエイトではありません。単に、ファンが推しの魅力を伝えたいだけです…!)。

くまきちのシーディー2

くまきちのシーディー2

  • アーティスト:kumakichi
  • 出版社/メーカー: 雷鳥制作
  • 発売日: 2020/02/18
  • メディア: CD
 

 

個人的に好きだった曲とその感想(ネタバレ?あり)

どの曲も素晴らしかったのは言うまでもないのだが、個人的に心に「グッ…!」ときた3曲を紹介しつつ、感想を述べてみたいと思う。「いや、お前(私)の感想なんか必要としていない!自分の耳でちゃんと聞きたいぞ!!!」という方はぜひ、丸ごとCDを聞いてきて欲しい。そしてもし叶うのならば、私と感想を述べ合う仲になってほしい。

それでは、いってみよう〜!

 

***

1. UFOを見た!(歌:くまきち)

いきなり大本命です。MVもあるのでまずはぜひ、一度見て&聴いて欲しい。

 


[MV] UFOを見た!- くまきち/Kmakici - music video

 

私は考察厨なので・・・ここで出てくる「宇宙人」とは何を指すのか?とか「もしや、まさか、ついに、きみも、言い出した」「みんなが言ってるようなこと」「仲良く踊れ」「UFOを囲め」とは、どういう意味なのか?とか、考え出したら止まらない。

少なくとも私は、この曲を聴いて、

  • 最初はそれぞれに「個」があったはずなのに、それがだんだんと失われていってしまっている「この世界」
  • ひょっとしたら「この世界」は、何らかの大きな存在(その例としての宇宙人やUFOといった存在)に支配されていているんじゃないか?という疑念
  • みんなが同じ価値観を重んじたり、協調(仲良く)したりすることを「強制されている」ように感じる世界への違和感
  • そのような疑念・違和感に対する抵抗(あるいは問題提起)

みたいなメッセージを(勝手に)感じました。果たしてこれが、作者さんが意図したメッセージなのか?ということも、そもそも「正解」があるかどうか?ということも、全くわからない。けれど、私は考えるのが好きで楽しく感じてしまう性分なので、止めることは難しい。そして周囲にこの気持ちを話せる相手もいなかったので、とりあえずここで語っておきました。みんなはこの曲を聴いてどう思いましたか?

このように、歌詞も意味深くて好きなのですが、音楽としても私はとても好きです。音楽を語るための言葉が私にはないのだけれど、ピコピコしている感じ、UFOがフワフワ浮遊している感じ、雰囲気があってとても良かった。というか、私にとってたいやきさんの作る曲はとても耳心地がよく、いつも楽しんで聞いている。特にこの曲や、同アルバム中の「MISTERY TOUR」は、中毒性があって何度でもリピートしちゃう(今日も既に10回くらい聴いている)。

 

2. うさじミュージカル#2 ロック4との出会い(歌:うさじ・ロック4)

このミュージカルは、ロックバンドである「USAGI3」のうさじ(うさぎのぬいぐるみの見た目をした生き物)が、どのようにして音楽に出会ったか」というお話になっているのですが、私は2つめの曲中歌(?)であるロック4の歌に聴き惚れてしまいました。まずギターがめちゃめちゃかっこいいし、歌詞も猛烈に良い。

「信じるんだ、自分自身を!」

「自分の代えはいない、どこを探したって」

「飲み込まれず生きてゆけ!」

いやあ、本当にシビれました。だって「自分がやりたいこと」は、やっぱり自分自身でやらないと意味がないもんね、と、改めて思い知らされますよね。「自分の代わり」に、誰かが自分のやりたいことをやってくれるわけでもないし、たとえ誰かがやってくれたとしてもそれじゃきっと満足なんかできない。自分の人生は1度しかなくて、その有限の時の中で、君は一体何を選んで生きていくのか?というのを、曲中でガンガン問いかけてられた感じがしています。すごいぞロック4。この曲で心を動かされているのは、うさじだけじゃないと私は思う。

そしてこの曲の後に続く#3と#4では、うさじが「自分の気持ち」とどう向き合っていくのか、その結果どうなったのかが、語られていきます。涙なしでは聞けません(私は泣いた)。うさじのことがもっと好きになれるミュージカルでした。ぜひみんなにも聴いてみて欲しい!

 

3. 宝石みたいになりたいな(歌:きんたろう)

これを聞く前に、ちょっとこの動画を見て欲しいのです。


セボンスターあけるよ

 

この動画に出てくる、くまきちの「緊張型」である「きんたろう」。いつもキンチョーしているのが特徴だ。

この「宝石みたいになりたいな」は、きんたろうがフルコーラス歌っている楽曲になるなのだが、先の動画で「きんたろうがキンチョーしながら歌っている様子」を見ていたものだから、もう私は「きんたろうが!フルコーラスで!歌っているっ!」という事実だけで泣けちゃうわけです。これはきっと、子供の成長を実感する親のような気持ちと似ているのだと思う。

でも、そんなことよりもね。歌詞がね、もう優しすぎてね。この曲は、くまきちでもなく、うさじでもなく、きんたろうにしか歌えない歌だなと私は思いました。

「ドキドキ感じてふるえちゃいそう、だけど、ふるえてもいいよね?しかたないよね」

「一生懸命やって、うまくいかなくても、経験は自分のものになるんだ」

「少し怖いけど進もう、だって強いもん!」

何かに対して緊張しちゃうのは、失敗したくない、成功させたいっていう思いが人一倍強いから。そのためにみんな、色んなことを一生懸命頑張るわけだけど、頑張ったからといって、必ずしも毎回成功できるわけではない。でも、たとえうまくいかなかったとしても、一生懸命やった経験はきっと自分の糧になるはずだよ、と。失敗するのは怖いけど、前を向いて進んでいこうと。

なんて前向きな歌なんだろうかと。聴きながら泣いてしまいました。

個人的な話になりますが・・・この楽曲が配信された時、私自身が仕事で思いっきりミスした直後で、「もしかして私、クビになるのでは?」とかなり弱気になっていたのですが、この曲を聴いて「あの緊張しいのきんたろうが、こんな風にして自分を勇気づけて頑張っているのだから、私もこの経験を糧にしなきゃ。前進していかなきゃ!」と、とっても勇気づけられたし、本当に心が救われたのでした。例えるなら、暗闇でうずくまって落ち込んでいたところを、きんたろうに手を差し伸べてもらったような気持ちでした。ありがとね、きんたろう。

でもって、最後の方の歌詞「ほんとうにキラキラの宝石になったら…」のくだりは、直前まで泣きながら聴いてたくせにクスッとできてしまって、聴き終わった後にはなんだかほっこりとした気持ちになって、安心できたという、すごくすごくパワーのある歌だと思いました。きんたろうのこと、もっともっと大好きになった曲でした。

ありがとうくまきちファミリーのみんな。

生まれてきてくれて、ほんとうにありがとう。

 

まとめ:いつもお世話になっているくまきちファミリーに捧ぐ

そんなわけで、以上が、私が思う「くまきちファミリー」と「くまきちのシーディー2」の魅力でした!!!もっと感想を述べたい魅力的な曲はたっっっくさんあるけど、それはまたいつかの機会に。

本当は、今週末(2/28)に、くまきちやきんたろうに会える(くまきちのぬいぐるみをお迎えできる)イベントが東京で企画されていたのだけれど、新型コロナウイルスの影響で中止(延期?)になってしまったのですよね。こればっかりは致し方ない・・・と思いつつも、今回のイベントのために魂を燃やして製作活動をしてきたつめさんやくまきちが悲しんでいることを知って、私自身とても心配しています(少しずつ回復してきた?とのことなんだけど「ファンのみんなを心配させないように」と無理をしていらっしゃらないか、もっと心配しちゃう)。

彼らはこういったイベントをとっても大切にしていて、だからこそ、彼らが今回のために費やした時間や労力、そして遠くからお休みをとってまで会いに行こうとしていたファン(同志)たちの存在を思うと、なかなか簡単には「また次の機会に!」なんて言えない。それに、たとえ「次の機会」があったとしても「今回できなくなってしまったことに対する残念な気持ち」をすぐに癒すことはできない。

だけど私は、いや私たちは、くまきちファミリーのみんなのことが、とっても大好きだよ、ということ、何もできないけど、応援しているんだよ、ということを伝えたくて、この記事を書いたのでした。こういうの独りよがりなのかもしれないけど、私にはこうやってブログに書いて伝えるしか方法が思いつかなかった。もし迷惑をかけてしまっていたら、ごめんなさい。

でもどうか、つめさんやくまきちたちには少しの間休んでもらって、英気を養って欲しい。太陽浴びて、マスクをしてゆっくりお散歩して、手洗いうがいをした後にゆっくり紅茶を飲んでスコーン食べて、のんびり過ごして欲しいな。そんな時でも、ファンはずっと気持ちはそばにいるからね、という気持ちです。

 

そしてこの記事を執筆したもう一つの目的は、この記事を読んで、くまきちのこと「なんだか気になる存在だな!会ってみたいな!」って、思ってくれる仲間が増えたらいいな〜と、思ったというのもあります。無理にオススメすることはくまきちも望んでないのでやらないけど、もし「気になるぞ」という方がいたら、ぜひCDを聴いて欲しいし動画を見て欲しいし、そしたら私と共に感想を語り合いましょう(՞•.̮ •՞)♡

 

そんな感じ!٩(^‿^)۶ばょばょ〜

 

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これは私が扶養しているくまきち。見守ってるからヤ〜♪