箸はともかく棒にはひっかかりたい

とある大学教員によるいろいろなメモ書き

詐欺被害に遭いました

PayPayを介した詐欺に遭いました。自分でもびっくりです。

PayPay自体は全く悪くない、騙すやつが悪いという前提で話をします。

ちなみに被害状況は既に警察に届け出済みです。

 

さて、経緯について詳しく書いてお涙頂戴…なんてことをしてもクソの役にも立たないと思うので、むしろクソに失礼にあたるので、ざっくりと話をしようと思います。事のはじまりは、高い物を中古で安く買うために、見知らぬウェブサイトで買い物をしようとしたことです。

本来は、見知らぬウェブサイトで買い物をすることも悪い事ではないはずです。素敵な品物にたどりつけることもあるでしょうし、必要としている人に品物を届けようと真摯に対応している方もいると思います。

でも、今回のような、私が被害に遭ったケースには、警察の方曰く「詐欺だと気付けるポイント」がたくさんあったそうです。

 

 

 

実録:詐欺サイトの特徴

1.在庫があるように見せかける

彼らは、実体のない商品を、あたかもネット上で「在庫がある」ように偽ります。そして、なびかれてしまうような絶妙な価格設定をしてきます。もし、あなたがどうしても購入したいものが見知らぬウェブサイトにあった時は、代引きでの取引が可能か問い合わせましょう。代引きを嫌がるようであれば、それは在庫がないと捉えて構いません。そこでの購入は直ちにやめましょう。

2.振込先が「業者名」でない

本当はここで気付くべきだったのですが、振込先が「業者の口座」でなく「個人の口座」である場合、怪しいとのことです。私は個人口座を介して石のお譲りをしていたため、個人に対する送金自体に抵抗がなかったことも災いしてしまったのですが・・・

より詳しく言うならば、東南アジア(聞きなじみのないカタカナ)系の名前の口座だったら、十中八九怪しむべきとのことです。というのもそれには背景があって、本当は絶対に許されないことですが、日本から去る際に、必要の無くなった銀行口座を売ってしまう人がそれなりの数発生しているということです。カラの銀行口座は、悪い人たちに高く買われます。そして詐欺の温床と化してしまうのです。

言うまでもありませんが、東南アジアヘイトをしたいわけではありません。あくまで事実としてそういう例が多くあるということ、そしてもちろん、東南アジア出身でも素敵な方がたくさんいることは絶対に忘れないでください。

3.欠品連絡→「アプリを介して」返金しようとする

これです。これでもう真っ黒です。

私はここでかなり奮闘したのですが、逃げられてたまるものかと食いついてしまったのが仇となりました。本当に返金する素振りを見せながら(本当に返金してくれるような雰囲気に見えた)、他サイトへ誘導し、日本語が(まあまあ)堪能なスタッフへ繋ぎ、説明に従っているうちに、気付いたら連携口座のお金はスッカラカンです。私は知りませんでしたが、最近このような詐欺がかなり増えているとのことでした。みなさん気をつけてくださいね。

 

被害者からの遺言

オートチャージ設定:オフ」を鉄の掟とせよ

今回悪用されてしまったのはPayPayというアプリでした。私はお金の使いすぎが怖かったので「オートチャージ設定」を通常オフにしているのですが、彼らは言葉巧みに私を操作・誘導し、その設定をオンにさせ、お金を引き出させました。普段私が使い慣れていないアプリだったため、なおさら相性が悪かったのだと思います。使った経験がそこそこあれば「これじゃ相手に送金されてしまうのでは?」とわかるのだと思うのですが、悔しいことに、私には気付けませんでした。

連携されていたのが「生活費決済用」の口座だった(預金口座ではなかった)ことがせめてもの救いです。もし、もっと多額の預金が入っていたら、永遠に送金し続けていたのかもしれません。恐ろしいですね。私、絶対に詐欺になんて合わないって思ってたんです。騙されるわけがないと、本当に思っていたんですよ。どの口が言うねんという感じですけどもね。

 

お金を取り返そうとするな

私の今回の敗因は「お金を取り返そうとしたこと」だと思います。

相手は私をじらしにじらして、お金を返す雰囲気をチラつかせながら、複雑な操作を要求し、こちらをイライラさせて「さっさと操作を終わらせて、お金を返してもらいたい」というこちらの心理を巧みに利用しています。

一方で、私とて危機管理ゼロ人間というわけではないので、どこかで「ひょっとして、怪しいのでは?」と思っていたけど、確信までできなかったために、ずるずるとここまできてしまったわけです。たった数万円にこだわってしまったばっかりに、10倍以上のお金を奪われてしまったのです。警察に相談していればこんなことにはならなかったでしょう。でも、本当に「返してくれそう」だったから、まあ相談しなくてもいいかと、思ってしまったのです。もっと他人を疑うべきでしたね。後の祭りですが。

 

損失を受け入れる覚悟も必要

こうなると、どこで「損失を受け入れるか」が重要になります。

私は、受け入れられなくて、多くを失いました。詐欺られた事実が悔しいのも、わかります。悔しかったですから。返金してもらって、無かったことにできたらいいなという気持ちも、わかります。

それでも、相手にしている人が必ずしも善人とは限りません。悪意を持って私たちから搾取しようとしてくる人がいることを、理解し、知らなければなりません。

私はあなたに、同じ思いをして欲しくありません。

もちろん、泣き寝入りしろと言っているわけではありません。それでも、時には「諦める勇気」が必要であることを、知っておいて欲しいなと思います。

おや…?と思ったら

警察に相談しましょう。

 

以上です。

これを読んでくださっている貴方が被害に遭わないよう、心から願っています。